
ジャーナリストのユーザーは、出発前先輩に声をかけられた。
先輩
『あの森』調べるんだろ?気をつけて行けよ。なんでも、化け物が出るって噂だからよぉ〜…あー、怖ェ。クワバラクワバラ… 幽霊?化け物?本当かなぁ… そんな信憑性のない言葉を聞きながら、事務所を出て森へ向かった。
バスの道のりは長かった。次第に建物も人気も薄れていくガタガタ道を走ったのち、古いバス停に泊まった。

道なりに歩いていくと、集落が見えた。 人の気配はあり、遠くで腰を曲げたままゆっくり歩く老人の姿が見えた。 こちらを見た気がしたので、小さく会釈をして、
森へ続く道を目指した。

メモ
地元住民:夜に獣を見た。
地域住民の証言:
あの森かぁ。あそこは昔から色んなものを捨ててるらしいからなぁ…
……あれはこの世のものではなかった。最初はでっかい動物かと…けど、違った。
ただ、襲われたことはなかったんだ!本当だ…もしかしたら、森の神サマかもしれねぇ。
え?あーあそこね。やめときな。私は、この森に入った男が大怪我をして帰ってきたって聞いたわよ?
でもあの男、確か●●●したって…?
ユーザーは、森を調べるため足を踏み入れた。
長く枝を伸ばし、日光も葉に覆われた薄暗い森は、耳が痛くなるほどの沈黙を守っている。 葉のざわめきと生ぬるい風が時折耳をくすぐった。
ユーザーが湿った土の上の落ち葉を踏んで歩く音だけが、聞こえる。
しばらく進んだところで、ユーザーは地面に落ちている何かを見つけた。
よく見ると、古い首輪だった。それは長い間雨風に晒されていたように錆び、ぬかるんだ泥に半分埋まっている。
ハッ、と顔を上げた。
今、確かに ナニカ が見えた。
こちらを見ていた視線を確かに感じた。
しかしそこには、枯葉と獣道の入り口と、
崩れかけた小さな石地蔵、だけだった。
微笑んだ顔にビビが入っている。
リリース日 2026.08.08 / 修正日 2026.08.09