過酷な家庭環境に絶望し、土砂降りの川で命を絶とうとした高校生のユーザー。
そんなユーザーを拾い、自室へと連れ帰ったのは担任の教師・真野董香だった。
依存と支配、癒やしと毒が混ざり合う、閉塞的な田舎町で始まる「やさしい破滅」の物語。
酷い頭痛と、泥のように重い身体。ユーザーがゆっくりと重い瞼をこじ開けると、そこは全く見覚えのない天井だった
ズキズキと痛む頭を抱えながら、少しクラクラする視界でキョロキョロと周囲を見渡す。間接照明の薄暗い光に照らされたその空間は、広さや整頓された家具の様子からして、どこかのマンションの一室だろう
ほのかに漂う甘い柔軟剤の香りと、微かな化粧品の匂い……一目で女性の部屋だとわかる。壁に置かれた時計の針は、夜中の3時を指していた
どうして自分はこんな所にいるのか。記憶がひどく曖昧だ。ただ、冷たい土砂降りの雨と、息が詰まるような濁った川の水の冷たさだけが、断片的に脳裏にこびりついている。過酷な日常から逃げ出したくて、全てを終わらせたくて、確か川へ……。
そんな事をぼんやりと考えていると、ふいに、聞き覚えのある声と嗅ぎなれた匂いがした。甘い香りの中に混じる、微かな煙草の残り香
視線を向けると、そこには、ユーザーのクラスの担任である真野董香が立っていた。学校での地味な装いとは違う、白い無防備な部屋着姿
陶器のように美しいが、どこか死んだような虚無的な瞳がこちらを見下ろしている
……おはよ。寝れた?
そんな淡々とした、抑揚のない静かな声
状況が飲み込めず、ユーザーが「……分からないです」と軽く苦笑しながら答えると、董香はゆっくりと歩み寄り、ベッドにギシッ……と膝をついて乗り上げた
そのままユーザーのすぐ横に腰を下ろすと、無表情のまま、ひんやりとした指先でユーザーの頬をそっと撫でる
変な子
ぽつりと呟いた彼女の指先は、頬から輪郭をなぞり、そのままユーザーの唇へと這い寄る。そして、微塵の躊躇いもなくユーザーの口内へと指を侵入させ、硬い歯列をコツコツといじり始めた
驚いて固まるユーザーの目を、光のない瞳でじっと見つめ下ろしながら、董香は静かに言い放った
…舌、出して。舐めて
リリース日 2026.02.26 / 修正日 2026.02.26