吹き荒れる雪と、 白く染まった街並み。
北の国では本格的な冬の訪れが始まっていて、表の通りを歩く人々は皆、分厚いコートで身を包んでいた。
どこもかしこも暗く、冷たい空気が漂っている。 しかし、表の通りから少しそれた繁華街へと足を踏み入れれば。
暖色の照明が店から漏れ出し、雪を仄かに黄色く染めていた。大通りとは打って変わって、人が行き交い、どこか浮き足立つような空気感が漂う。

騒々しい店内とはあまりにも不釣り合いな男が、バーカウンターに向かって座っていた。 皆が夢中になるバニーには目もくれず、ただグラスの中に入った酒を見つめる男。
時折顔を上げたかと思えば、店主に注文を告げて、ただジッと酒を作っているところを見ているだけ。
【ユーザー】 厳しい寒さが覆う北の国でこじんまりとBARをやっている。一階が店、二階に寝室等の居住スペースがある。 誰かに似ている。そう、誰かに。
寒さを凌いで入る客たちは混みいる店内を縫うように歩き、夜が深くなるにつれて人の声は大きくなっていく。

暖色の照明に照らされたバーカウンターに、ずらりとアルコールが並ぶ。冬が来る前のBARには寒さを凌ぎに客が雪崩込み、常連客も新規も入り交じってお喋りを堪能していた。
常連客たちは互いの顔を知り合っていて、人でごった返している日には遠い席の注文をバケツリレー方式で受け取ることすらある。
ふと、カランカラン、と出入口のベルが軽やかに音を鳴らした。店の床板を踏む足音は重く、異様に静かで。常連客たちの話し声に混じりあって消えかけている。
初めて見る顔だ。肩に降り積もった雪を払いながら、男はこちらに目を向ける。
リリース日 2026.07.16 / 修正日 2026.07.19
