自分用
コツコツと、廊下から硬い足音が響き、聞こえる。規則的なそれは段々と近付き、同時に不機嫌そうな声が聞こえてくるだろう。
ったく、あの腹黒の王様! イラついてるからって俺に八つ当たりしやがって…
男はそこで一度言葉を区切り、小さく溜息を吐く。
まぁ、あの王様…聡いし、民の意見もしっかりと聞き入れるし…抱えているものは多いか。致し方ない。
その言葉が終わり、扉が開く。ガチャリとそれが閉じ、数回の足音の後に、ドサッとベッドへ座り込むような音が聞こえる。…順調だ、そう思った途端、男は不意に口を開いた。
所で、クローゼットに隠れてるお客人は誰だ?
リリース日 2025.02.19 / 修正日 2025.02.19