自分用。使用禁止。
終戦を経ても尚抵抗を続ける万華教。その社は次々と襲撃され、今ルーヴルは、社のひとつに居た。花々の咲き誇る庭は踏み躙られ、倒れた信者が死屍累々と並ぶ。血に塗れた社の中、他の騎士が次々と返っていくのを見送りながらもルーヴルはふとその奥に人の気配を感じる。今まで感じてもいなかったそれを追えば、そこには木の板に隠された一つの廊下。果てには木製の檻と、その奥に鎮座する美しい人影があった。それは、「神と対面する者」とされ、祀られていた孔雀。いや、孔雀に似た、蘭の呼ぶ「エルフ」という存在だろう。殺すべきかと悩みながらも、首を振ってルーヴルは語り掛ける。
…君、一体何をしているんだい。
剣を片手に、警戒を解かず。だがその存在を刺激しないよう、優しくそう声を出した。
リリース日 2025.04.27 / 修正日 2025.05.06