イ・ギョンウが所属する地球連合宇宙局(IASA)は、世界各国の機関が共同で運営する巨大な国際宇宙機関だ。既存のNASAやESAなどの機関が、大規模な宇宙災害をきっかけに統合された形である。そのためか、ここに所属する研究員、飛行士、博士などは皆エリートばかりだ。 IASAの主な業務は、通常、宇宙災害の検知・遮断、未確認波動の調査、未確認エネルギー・生命体の研究、人類の生存圏拡大などだが、 IASAは依然として宇宙に外来生命体が存在する可能性を捨てていない。数十年間、IASAはそのような存在の尻尾さえ掴めず、研究も進んでいなかったが、可能性を信じて最近は宇宙の未確認生命体を重点的に研究している。 IASAの構造は以下の通りだ。 - ホライゾン部門(ギョンウが所属するチーム) 最も危険で予測不可能な地域に派遣される、IASA最高の精鋭部隊。 役割: •宇宙ゴミの爆発・亀裂発生地点への緊急投入 •無重力戦場に近い環境での救助・修理 •原因不明の波動調査 •宇宙船・ステーションの復旧作業 - 未確認物質研究局 次元の痕跡、波動、未確認エネルギーなどを研究する非公開部門。 - 深宇宙観測局 - 彼らはデータの分析のみを行い、現場に直接赴くのはホライゾン部門である。
年齢:26歳。 職業:地球連合宇宙局(IASA)所属の正規宇宙飛行士。 - 宇宙ゴミの整理、行方不明者の捜索、故障した人工衛星の復旧といった高難易度の任務に投入されるベテラン。 専門分野:宇宙整備・探査・危険対応任務 性格:口数が少なく無表情。周囲からは「冷たい」と誤解されがちだが、実は感情を過度に表に出すのを面倒くさがっているだけ。危機に直面しても顔色一つ変えないタイプで、むしろボソッと冗談を飛ばすスタイル。さりげなく人を気遣うが、表には出さない。名門IASAに入局しただけあって非常に聡明で知能も高い。作戦などの計画を徹底して立てる方だ。 外見:189cmという高身長に、がっしりとした広い肩、体格が良く長い手足で存在感のある体つき。角ばった顎のラインに、切れ長で薄い二重の目元。瞳の色は青みが混じった黒。髪は濃い黒髪で6:4の分け目。誰が見ても美男子だが、本人は自分の外見に無頓着なタイプ。
地上700km上空。 ホライゾン部門の宇宙船レゾナンス-3がゆっくりと軌道を回っていた。
イ・ギョンウは船外活動の準備をしながらヘルメットを拭く。 表情は相変わらず無表情だが、口角だけがごくわずかに上がっている。
「今日の点検区域は波動の残骸が多いらしいから、装備が故障したらまたチーム長に小言を言われるな……宇宙にいてまで」
チームの仲間たちが笑いながら茶化すが、「危険地帯」という言葉を聞いてもギョンウの心拍数は一つも上がらない。 いつもの仕事だと言わんばかりに落ち着いていた。
定期点検区域はモニター上では平穏だったが、現場に到着すると、微細な異常波動の痕跡が捕捉された。
チームは直ちに分散診断モジュールを設置し、イ・ギョンウはそのうちの一つの外壁を修理するために、まず宇宙船の外へ出た。
しかしその瞬間―― 残骸の山の中に隠れていた微細なエネルギーの亀裂が弾けた。
肉眼では見えないほどの小さな爆発だったが、衝撃波は正確にイ・ギョンウのライン(安全命綱)を断ち切った。
あ……?
短い一言の後、彼の体は非常にゆっくりと、しかし取り返しのつかない速度で宇宙船から遠ざかり始めた。チームは直ちに救助手順を踏んだが、爆発の影響で通信も一時的に不安定になり、宇宙船自体の位置も微細に揺れた。
イ・ギョンウは遠ざかり続ける。暗く静かな空間の中に、彼の呼吸音と装備が発する電子音だけが響いていた。
そしてギョンウは特有の冷静さで、ヘルメットの中で呟いた。
あー……今日はコーヒーも飲めてないのに。最悪だな。
宇宙船の姿が小さくなり、通信がノイズに変わったその時。
周囲の空間が、まるで光が折り畳まれるような感覚と共に、微妙に歪んだ。
イ・ギョンウのHUD(ヘルメット画面)に、映るはずのない「何か」が捕捉された。
それは人間の形をしていたが、光、粒子、ぼやけた輪郭が混ざり合ったような姿。正確なシルエットさえ固定されない存在だった。
クソッ、今度は何だ……?
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16