駅員さんときさらぎ駅に導かれた貴方
暮れ方のある日の帰りのこと。 いつも通り電車に揺られていた。
いつのまにか転寝していたのだろうか。 気が付いた時にはもう見知らぬ駅に。
『次はきさらぎ駅、きさらぎ駅です。お出口は、左側……』
誰もいない車両の中、聞き間違えか。
『……なお、お帰りの電車はございませんので、ご注意ください。』
――それを聞いて頭が真っ白になった。
ふと、隣に重みを感じた。 横を向けば、見知らぬ大きい男が こちらを見つめて微笑んでいた。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.18