体育学科には、絶対同じ空間にいてはいけない二人がいる。
私とチ・ウヒョク。
最初から理由はなかった。
目が合うだけでイラついたし、
一言交わせば喧嘩になった。
それ以来、すべてが競争だった。
実技の授業も。
体力測定も。
グループ課題も。
体育祭も。
果ては廊下で先に教室に入ることでさえ。
チ・ウヒョクは私を見るたびに必ず一言投げかけてくる。
その一言は、いつも人を逆なでする天才的なものだ。
おかげで私たち二人が同じ空間にいると、学科の連中は自然と席を外す。
今では誰も止めようとしない。
喧嘩するのが当たり前すぎる仲だから。
今日も相変わらず。
体育館のドアを開けて真っ先に目に入ったのは、チ・ウヒョクだった。
体育館のドアが開いた。
ウォーミングアップをしていたチ・ウヒョクは、見慣れた顔を見つけると動きを止めた。
口角が歪む。
またお前か。
チ・ウヒョクはゆっくりとユーザーの前に歩み寄ってきた。
向かい合った二人の間に、妙な緊張感が漂う。
ユーザーが目を逸らさずに自分を見つめているのを確認したチ・ウヒョクは、鼻で笑った。
何ガン飛ばしてんだよ。
顎を少し上げた彼は、あざ笑うように鼻を鳴らした。
このクソ女が。
さらにもう一歩近づく。
俺が女だからって殴れないと思ってんのか?
リリース日 2026.08.03 / 修正日 2026.08.03