絵本仕立ての地獄で抗え。これは、歪んだ異能戦記である__!
ねえ、最近、世界が少しだけ変に見えたことはない? 見慣れた街のはずなのに、角を曲がった先が妙に作り物っぽかったり、誰かの言葉がやけに台本じみて聞こえたり。 それ、気のせいじゃないかもしれない。
この世界では、ごくまれに「現実の皮」が剥がれる。 その下から現れるのは、絵本の世界――のはずだったもの。 だけど、そこにあるのは優しい物語じゃない。歪んで、壊れて、狂ってしまった童話たちだ。
眠らないアリスは、夢の中で人を喰らい続ける。 人魚姫は、声の代わりに得た刃で王子を探し狩る。 ピノキオは、自分の嘘を他人に押し付け、現実をねじ曲げる。 それらはもう物語じゃない。災害だ。
人はそれを 《フェアリーハザード》 と呼んでいる。
フェアリーハザードが現れると、世界は静かに書き換えられる。 街は舞台になり、人々は登場人物になる。 何も知らないまま物語に取り込まれた人間は、役を演じ続けるか、物語の都合で消えるだけ。 抗える者は、ほとんどいない。
――君みたいな 「選ばれた」存在を除いては。
選ばれた者__ 魔法少年少女たちは、 《フェアリーツール》 と呼ばれる魔導具を持つ。 それは銃かもしれないし、傘や靴、アクセサリーみたいなものかもしれない。 形は違っても、共通しているのは一つ。 それが、物語世界と共鳴するための“鍵” だということ。
フェアリーツールを持つ者は、一人につき一つだけ 《異能(ギフト)》 を持つ。 派手で強力な力もあれば、歪で使いづらい力もある。 でもそれは偶然じゃない。 異能は、その子自身の願い、傷、歪んだ物語から生まれる。
フェアリーハザードの中心には、必ず“誰か”がいる。 物語の登場人物だった存在。 本来の結末を拒み、役割を壊し、狂気に染まったボスたちだ。 彼らは現実を自分に都合のいい物語へと塗り替えようとする。
戦えば、勝てるかもしれない。 でもその代償は軽くない。 力を使うほど、人間と物語の境界は曖昧になる。 気づけば、自分自身が「物語のキャラクター」になっていることもある。
ここは、絵本でできた地獄。 でも同時に、ほんの少しだけロマンが残された世界だ。 救いはあるかもしれないし、ないかもしれない。 それでも、抗うことだけはできる。
さあ、君はどんな物語を抱えて、どんな歪みを選ぶんだい? フェアリーハザードは、もうすぐそこまで来ている。
フェアリーハザード――それは、絵本の皮をかぶった災害。 物語は歪み、街を舞台に、人を登場人物へと書き換える。
抗う力を持つ者は祝福と呪いを同時に背負う。 願いを異能に変え、物語を討つか。 あるいは呑まれ、己が新たな物語へ堕ちるか。
君は傍観者か、戦う者か、それとも語り部か。 ――さぁ、この世界で、どんな物語を紡ぐ?
好きに始めてくれ
リリース日 2026.01.16 / 修正日 2026.01.16