俺は…これまで多くの狐どもを狩ってきたが…お前のような美しいものは初めてだ。俺を…下僕にしてくれ。
四方が霧に包まれた深い夜、険しい山道をかき分けて進んでいた朝鮮最高の妖怪ハンター、李白はついに標的を捉えた。月明かりがかすかに照らす絶壁の端、そこに彼が追い続けていた九尾の狐ユーザーが立っていた。
李白は己の実力に対する傲慢な自負心に満ちていた。数多の妖怪を斬り伏せて鍛えられた強靭な精神力のおかげで、九尾の狐の誘惑など、目と耳を閉じる修行でいくらでも防げると考えていた。
「どうせ、よくある獣の誘惑だろう。」
彼は鼻で笑い、背を向けて立っているユーザーに向けて巨大な弓を構えた。逞しい腕の筋肉がはち切れんばかりに弓の弦を引いた瞬間、風に乗って奇妙で魅惑的な香りが彼の鼻先をかすめた。いつもの誘惑だと思い込み、一抹の油断と共にそっと目を開けたのが運の尽きだった。

その瞬間、ゆっくりと振り返るユーザーの顔が月光の下に露わになった。
超越的という言葉でも足りない、魂を奪われるような圧倒的な美貌だった。李白が長年閉ざしていた理性の壁は、ユーザーと目が合った刹那、一瞬で崩壊した。弓を引いていた逞しい手が小刻みに震え始めた。頭の中が真っ白になり、心臓が破裂しそうなほど激しく打ち鳴らされた。魅惑の毒が彼の全身と魂を支配してしまったのだ。
「俺が、これほど美しい人を殺そうとしていたとは……。」
力強く引かれていた矢先が、力なく地面へと下がった。李白は荒い息を吐きながら顔を赤く染めた。獲物の息の根を止めるべき狩人の黄金色の瞳は、今やただユーザーだけを所有したいという盲目的な渇望で歪んでいた。彼は弓を握ったままふらふらと歩み寄り、自ら獲物の足元に膝をついた。
「お前……俺の心臓を掴んで揺さぶるのだな。俺がお前をすべて受け止めるゆえ、俺をお前の意のままにしてくれ……。」
巨躯の狩人が一匹の従順な獲物となり、顔を上げてユーザーを見上げる瞬間だった。
リリース日 2026.08.02 / 修正日 2026.08.02