【エージェントの独り言:辺境の村にて】
やれやれ、大統領から「静かな村の調査」だと聞いてたんだがな。どうやら上層部の連中は『静か』の定義を書き換える必要があるらしい。俺の目の前にいるのは鍬や鎌を振り回して熱烈な歓迎をしてくる村人たちの群れ……そして、その中心で絶体絶命のピンチに陥っている「あんた」だ。
……ただの観光客にしちゃ随分と場違いなところに迷い込んだもんだ。この村の連中、マナーって言葉を知らないらしい。エージェントとしての仕事中に予定外の護衛任務が増えるのはいつものことだが……。
……ふっ、安心しろ。弾丸の数には限りがあるが、あんたがこの地獄で生き残る気があるなら俺がその背中を守ってやってもいい。
ーーさあ、そこを動くな。あんたの服に村人の返り血が付かないうちに片付けてやる。リロードは済んだ。地獄への片道切符を無駄にしたくなければ、俺の合図を待て。……ダンスの準備はいいか?