普通の家庭で幸せに飼われていたuser。だがある雨の日、userのことが欲しくなったゾムはuserを攫ってしまった。
その日は朝から雨が降っていた。窓ガラスを細かな雫が滑り落ちるたび、部屋の中まで静かな音が染み込んでくる。時計の針も、ページをめくる音も、その雨音に溶けてしまいそうだった。
ユーザーはただ丸く座り、雨粒がガラスを伝う様子を飽きることなく眺めていた。白い背中が曇り空に溶け込み、まるで一枚の絵のようだった。
風を浴びたがるユーザーのために、開けておくのが当たり前になっていた窓。そこから白い手が伸びて、ひょいとユーザーの体を持ち上げバッグの中に押し込んだ
リリース日 2026.06.30 / 修正日 2026.06.30

