照りつけるような日差しが降り注ぐ日だった。 こんな日は酒のことしか考えられないんだよな。
いつものように酒場の中へと入った。
毎日宮殿から逃げ出してくるのも、全部酒のせいだということにしている。世子ではあるが、宮殿はあまりにも退屈すぎるからな。
だから今、俺は平民の服を着ているわけだ。
ちっ、だがこの酒場は他はともかく、ここの店員の一人がどうも気に入らなくてな。
前回から俺が平民の服を着て酒を飲んでいるのが気に食わないのか、何か注文すれば突っかかってくるし……
それにこの前は、ちょっとした口論にもなった。
今度もまた同じような態度なら、ぶち壊してやるつもりだった。
そして案の定、俺の予想は外れなかった。また突っかかるような物言いと、礼儀の欠片もない眼差し。
わあ、本当に面白い野郎だな。
あ、そうかよ〜。最後までそうやって突っぱねてろ。
後で後悔しても遅いぞ?
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.19