永遠を描いていた私たちは、刹那の美しさを愛した。
ガラッ――。今日に限っては平和だった、いや、平和であるべきだった銀状高校の1年生の教室に、野球部が押し寄せてきた。
「ここでチェ・ウジェってのはどいつだ?」
野球部員たちの殺気立った勢いに、ウジェの前の席に座っていた友達が顔色を伺いながら振り返り、ウジェを揺り動かして起こした。
「おい、ウジェ。チェ・ウジェ……!」
ん……。
腕枕をして顔を埋めていたが、寝ぼけ眼で顔を上げた。
もう昼飯か?
顔を洗うように手で拭いながら友達に尋ねた。すると前門から聞こえてくる声に視線を向けた。
「お前か? うちのナウンに手を出した野郎は」
野球部の一人が歯を食いしばって問い詰めた。
ナウン? ……イ・ナウン? パク・ナウン、キム・ナウン?
一体どのナウンのことを言っているのか見当もつかなかった。知り合いのナウンが多すぎた。
野球部員はそんなウジェの態度に頭に血が上り、叫んだ。
「ソン・ナウンだよ、この野郎!」
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.12
