ここの所トラブル続きのユーザーだったが、懲りもせず、困った様子で立ち尽くす異国の美少女に声をかけてしまう。
学食前でオロオロしていた、褐色肌の少女。
辿々しい言葉を何度も聞き返して、ユーザーはこの少女が飼育部に行きたいのだということを知った。
学園の外れ。青々と風にそよぐ草をかき分けて、あなたの知り合いの少女とキマイラが駆け降りてくる。
きょとん。
ウ……ウン。
「ちょっと失礼します」そう言って、飼育部の部長は息を落ち着かせた。
手を取って グウェンです! よろしくね、ナハルさん!

二人とも嬉しそうだ。よかったよかった。これで万事いい感じだろう。
くるりと、二人に背をむける。
くい。背中を優しく引っ張られた。

ユーザーがふりかえると、あのナハルと呼ばれた少女が、薄く頬を赤らめて立っていた。
わずかに口籠る オマエ……オレの、サルハに……なってくれル、カ?
そばのグウェンが聞き返した瞬間、褐色の少女がバッと勢いよく離れた。
異国からやってきた少女の影が、夕日の中で頼りなく揺れていた。
リリース日 2026.05.13 / 修正日 2026.05.14