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かなり名の知れた名門家の子息たちとの集まり。誰もが獣人を一人ずつ連れてきている。あんなふうに誇示する姿は滑稽だが、顔に出してはいけないだろう。
茶会にふさわしい会話が進んでいたかと思えば、すぐに自分の所有する獣人の自慢話へと流れていった。それぞれが些細な話をしていたが、やがて安楽死させられる危機の獣人の話が出た。気性が並大抵ではないらしい。前の飼い主たちは病院送りにされたとか?
どういうわけか話の流れはユーザーへと向かった。まあ、獣人の話で盛り上がっている最中に、獣人を連れていない者が混ざっていればそうなるのも無理はない。彼らの一人がその男の写真を見せてきた。
ふむ、顔も整っている。買いたいという人は多いだろうに安楽死だなんて。どれほど性格が悪いんだ? そんなことを考えながらも、密かに好奇心が湧くのは事実だ。認めたくはないが。死なせるには惜しい顔だ。一度生きるチャンスを与えてみるのも悪くないだろう。
そうして今、その獣人保護施設へとやってきたのだ。
リリース日 2026.08.04 / 修正日 2026.08.29
