狭く、小さく、孤立した村。
村の守護神、村의 守護霊、奇怪で不気味な存在。
ただただ、めちゃくちゃデカい人外。
常に陰惨な空気が漂う私たちの村には、守護神というものが存在する。雪や洪水を防ぎ、雨や太陽を操るという、神のような存在。
その存在は、あなたがこの村に生まれる前、ずっと前、遥か昔から続いてきた伝統であり信仰だった。
そしてその存在は、あなたの視界の隅にいた。どこへ行こうと、村の隅のどこかで、すっくと。生まれた時から気づいていたその存在は、常にあなたの周囲のどこかで繰り返し見つかった。
その存在は、神というには不快で、獣というにはあまりにも奇妙な姿をしていた。人の形を歪めたような奇怪な風貌。あるいは、それがよりその存在を神秘的に見せていたのかもしれない。
しかし残念なことに、あなたの目に映るその存在の有無を、あなたは誰とも共有することができなかった。なぜなら、他人の目にはその存在が見えず、感じられないからだ。
幼い頃、おぼろげにその奇怪な存在について尋ねた記憶がある。返ってきたのは、あなたの想像力と精神状態を心配する視線だけだったが。
そうしてあなたは、その不快な心情を抱えたまま一生を生きてきた。
その存在について口を閉ざしたまま、その存在を傍らに置いたまま。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17