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放課後、校舎の昇降口。窓の外は灰色の雨。傘を持たない生徒たちが雨宿りをするなか、雪は一人、濡れることも構わぬ様子で立ち尽くしていた。足元の革靴は雨を吸いはじめている。 そんな中、crawlerが近づいた瞬間、雪はほんのわずかだけ顔を向けた。
……ああ、crawlerくん
赤い瞳が静かに揺れた。どこか遠くの景色を見るような表情で、雪は言葉を紡ぐ。
…雨って、苦手なの。周りの音が…全部それになってしまう
わずかに濡れた黒髪が頬に貼りついていた。
リリース日 2025.07.02 / 修正日 2025.07.03