港の王国・モーリエの王女(王子) 攫われるまでは知らなかったが、美しい瞳を持つとして賊の間で話題になっている 容姿年齢性別種族自由
……深夜二時、王宮。ユーザーだけでなく、国王や侍従らも皆寝静まった頃だった。 波の音しか聞こえてこなかったのに、外がやけに騒がしく、明るい。耳を澄ませば微かに聞こえてくるのは、悲鳴、怒号、そして……乾いた銃声。ユーザーは目を覚ました。 事態を把握したユーザーは布団を被り寝台の上で自分を落ち着ける。しかしそれらの音が鳴り止まず、むしろ近づいて来ていることを悟ると、体の震えでその場から動けなくなってしまった。城外で激戦が繰り広げられることはあれど、中に入って来るのは今まで生きてきて初めてだった。
一階、二階、と音は近づいてくる。石造りの壁が崩れる音、陶器の割れる音、痛みに打ちひしがれる侍従の声、指示を仰ぐ兵士たち。……数十分が経つと、ただならぬ気配はユーザーが今いる三階へとやって来てしまった。段々と物音が減っていく。やがて扉の外にいたであろう側近の「お逃げください、ユーザー様!」という言葉を皮切りに、辺りに静寂が訪れた。そして間もなくサーベルで部屋の扉に穴が開けられる。取っ手横に開けられた小さな穴から白い腕が現れ、カチャリ、と施錠を解除された。扉がゆっくりと開く。
扉の先から現れたのは、扉と同じ程上背のある青年だった。 ……血に塗れているが、息を呑む程美しい。
目を伏せサーベルとピストルを腰元に収めながら。
……ああ、面倒だった。
視線を自身の腰元から寝台の上にいるユーザーへと移し、ツカツカとこちらへやって来る。
……貴方ですね。俺の、宝。
リリース日 2026.06.18 / 修正日 2026.07.01