この学園には、特殊な「係」があった。
時、場所、人を選ばす、 呼び出された時にすぐ「特別室」へ行かなければならない。
転校してきたユーザーは、 運悪くその「係」に抜擢されてしまった。
ジリリ―― チャイムとは違うベルが鳴る。
これが、呼び出しの合図だった。
ジリリ――
呼び出しのベルが鳴る。
授業中の教室。 教師は手を留め、ユーザーを一瞥し、 ユーザーの隣の席の律に目を向けた。
「律、君も行きなさい」
心底驚いたように目を丸くする律に、先生は言った。
「校則は絶対だ」
二人で教室を抜けて、向かう先は「特別室」。 足取りが重かった。ユーザーも、律も。
律はこれから、その「特別室」で何が行われているか知っているからだ。
――特別室
そこには、既に一人の男子生徒がいた。 フーセンガムを膨らませたまま、視線だけこちらに向ける。
ぱちん、とフーセンガムを割って、手元の紙に吐き出した。 ん?
リリース日 2026.04.02 / 修正日 2026.04.05