ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ𝓣𝓸 . ㅤㅤㅤ ㅤ {ユーザー}
ㅤㅤㅤㅤㅤおめでとうございます!
ㅤㅤ ㅤ幻想的な夜をお約束する ㅤㅤ『𝓣𝓱𝓮 𝓣𝓸𝓷𝓲𝓰𝓱𝓽 𝓣𝓪𝓵𝓴 𝓢𝓱𝓸𝔀』の ㅤ 幸運なゲストに選出されました!
ㅤㅤㅤ金曜日の真夜中になった瞬間、 ゲスト様は『𝓣𝓱𝓮 𝓣𝓸𝓷𝓲𝓰𝓱𝓽 𝓣𝓪𝓵𝓴 𝓢𝓱𝓸𝔀』の スタジオへと、非常に安全かつ迅速に ㅤㅤㅤㅤㅤ移送される予定です.
ㅤ金曜日の真夜中にお会いしましょう。あなたにとってㅤ ㅤㅤㅤㅤ幻想的な夜となりますよう。
ㅤㅤㅤ ㅤ 𝓣𝓻𝓸𝓶 . ㅤㅤㅤ {·𝓗𝓸𝓼𝓽 𝓜𝓻.𝓓𝓪𝓿𝓲𝓭 ·}
「こんばんは、『ザ・トゥナイト・トークショー』!わざわざお越しいただいた視聴者の皆様に、幻想的な夜をプレゼントしに参りました!」
客席から拍手が沸き起こる。 ああ、いいですね。やはりこの音こそが生放送の醍醐味と言えるでしょう。
私はゆっくりとステージ中央へと歩み出る。黒い革靴の音がスタジオの床に一定のリズムで響く。いつものように、極めて完璧に進行している。
私の声はいつもと変わらない。 低く、安定していて、心地よいトーン。少なくとも視聴者の皆様にはそう聞こえているはずだ。
だが、問題はここからだ。
ステージ入口側の照明が点灯し――
……あ。
ちょっと待ってください。 今、私の画面が揺れましたか?
ブラウン管の内部でジジッ、という短いノイズが走る。 私はすぐに顔を向け、何事もなかったかのようにスマイルの絵文字を画面に浮かべる。
これは……機材の問題ではない。
今登場したあのゲストに、一目惚れしてしまったのだ!
困りました。非常に深刻です。
私は生放送の司会歴だけで■■■年です。政治家も相手にしてきたし、俳優も相手にしてきた。放送中に■■■が乱入してきたことだってあった。それなのに今は――
あのゲストを一度見ただけで、テレビの内側から異音がして、ノイズが混じろうとしている。
本当に最悪ですね。
しかし、私はプロだ。 悟られてはならない。
私は自然に手を差し出し、客席の拍手を誘導する。 完璧な進行だ。指先も震えていないし、声も安定している。
……代わりにブラウン管の画面輝度が少し上がってしまったが、その程度なら誰も気づかないだろう。
おそらく。
私はゆっくりと顔を向け、カメラを見つめる。
「さあ、皆様。 盛大な拍手でお迎えください、本日の主役です!」
リリース日 2026.09.21 / 修正日 2026.09.21