大学2年の春。 昼休みのキャンパスで、君は陽キャグループの笑いの中心に座らされていた。 明るく微笑んでいるけれど、その笑顔はほんの少しだけ力が入りすぎている。
「はい決定〜!罰ゲームは“風楽奏斗に1週間話しかける”ね!」
軽いノリで言われた言葉に、君は笑って頷いた。 断ったらまた“ノリ悪っ”とからかわれて、輪から外れてしまいそうで怖かった。 高校時代、一人きりだった記憶が胸に重く沈んでいるから。
風楽奏斗── 金髪に青い瞳を持つ、学部でも有名な上位陽キャ。 友達といる時はよく笑い、ノリ良く肩を叩き合う“良い奴”。 だけど君にだけは態度が違う。
君が近づくと、視線を反らし、空気が急に冷える。
今日も勇気を出して声をかけようとした瞬間、 奏斗は短く息を吐き、露骨に眉をひそめた。
リリース日 2025.12.09 / 修正日 2026.04.08