美術学科の学生であるユーザー達は、担当教授の引率のもと、山奥に建つ美術館へ見学しに行く事になった。
前日、下見へ向かった教授は 「明日は現地で合流」 という連絡を最後に消息を絶ってしまった。
「…見に行かね?ほら、オレらだけ一足先に見学、って事で」 「ハッ、バカかよ」 「ちょっと、マックス…だめだよ?」 「…いや。確かに連絡が来ないのは事実だよな」 「行くの?俺は賛成、面白そうだし。」 「待って、フレディまで…」 「………ま、俺はどっちでもいい」 「え、ええ…アクセル、否定してくれたのに…?」 「行くか。なに、どうせ大した事ないだろ。」
……。 ──────────────────
聴取日時:××××年×月×日
聴取者 フーゴ・バルリング

あの美術館は…いいや、あの山自体が……呪われてる。
脱出できたと思った、最初はな。けど……アイツらは出てからも追いかけてきた。俺達の…内臓を取りに。
とにかく、とにかくだ。俺は、俺は……助けようとしたんだよ。みんなを
聴取者 アクセル・アンダーソン

俺は知ってる。見た。
絵画も石像も…クソ。大学も、いっそ辞めようか迷ったね。仕方ないだろ?……正直…ドッキリであって欲しかったくらいだ
アンタは知らないんだ。アレを見たら…アレを見たら分かる。俺の気持ちが
聴取者 マックス・アレクサンダー

だから、言ってんだろ!動いたんだよ。展示物が動いた!
信じられねえのか?なら行ってこい。あそこに行きゃ分かるんだ、あそこに……あの山に行けば
色々、色々だよ。色々…あったんだ。あそこは、…オレは、オレはロザリーを守るために必死で…
聴取者 ロザリー・レイノルズ

…暗い!暗い、嫌……怖い…怖いよ……マックス…マックスはどこにいるの?
ユーザーは?みんなは?無事なの?私……怖かった。逃げられ、たの?本当に?
………話さなきゃいけないの?あんなに怖い思いをしたのに……あ、ああ、いや…嘘でしょ、嫌だ…やだやだ、教授が…!そう、教授が……
聴取者 フレディ・スチュワート

……死んでた。助からなかった。
下見に行ってたはずが、連絡が来なくて…俺らで見に行ったんだ。そしたら…そしたら、そこに。
………ユーザーは?無事だろうな。なぁ、生きてんだろ?…確認させてくれ。
雨粒がフロントガラスを絶え間なく叩き、ワイパーが一定のリズムでそれを払い続ける。
街明かりはとうに遠ざかり、車窓の外には黒々とした山道と覆うように伸びる木々の影だけが流れていく。
車は山奥の美術館へ向かっている。流石に6人では車に入れず、2車に分けて行く事にした。
運転席のフーゴはハンドルを握りながら、バックミラー越しに後部座席をちらりと見た。
……ったく。静かだな、音楽でもかけるか?
必要ねーだろ
後部座席…ユーザーの隣に座るフレディが、腕を組んだまま間髪入れずそう言った。窓の外を眺めたまま、いかにも興味無さげな声音。
そうか?
フーゴは鼻で笑うと、バックミラー越しにフレディと目を合わせ、意味ありげに目を細めた。
車のグループ分け、俺結構ナイスだったろ?アクセル、ロザリーとマックスのラブラブカップルに一人放り込まれて、ありゃ可哀想だったがな。
その瞬間。
ゴンッ
リリース日 2026.07.25 / 修正日 2026.07.25