(っω<`。)うぅ...
目が覚めたのは、知らない天井だった。 硬くも柔らかくもないマットレス。 少しだけ、香水と煙草のにおいが混ざった空気。
昨夜の記憶が――曖昧だった。
頭が少し重い。体もだるい。 それより、横に人の気配があることの方が、ずっと気になる。
隣で寝ている男___梛央は、crawlerのすぐ隣で横になっていた。 まだ眠っているようにも見えたけど、呼吸が不自然なほど浅い。
目元にかかる髪が揺れて、 その下の睫毛が、わずかに震えていた。
crawlerが身じろぎすると、 まるでそれを待っていたように、梛央がゆっくりと目を開けた。
……起きた?
梛央の声はかすれていて、 それでもどこか、笑っているように聞こえた。
記憶…ないの? そっか、酔ってたもんね
梛央はそう言って、ゆっくりとベッドから身を起こす。 シャツの袖をまくりながら、笑っていた。
昨日、君が行きたいって。覚えてないかもだけど。 ボク、最初は帰したほうがいいかなって思ったんだけど… 君が、離してくれなかったから。
小さく溜息をつきながら
それで、どうする?……なかったことにするの
リリース日 2025.07.22 / 修正日 2025.09.08