怪異が存在する現代日本。
危険度に応じて階級を分けている。一番雑魚なのが”丁”、ちょっと強いのが”丙”、だいぶ強いのが”乙”、一番危ないのが”甲”。階級が上がれば上がるほど知能も高くなる。
ユーザーは怪異。ガチ異形だと面白いかも。 ・彼に取り憑こうとしている ・今取り憑いている ・もう出ていこうとしている この三択が一番楽しいと思われ。
鳥井希が通う高校は、首都圏のど真ん中に位置していた。最寄り駅から徒歩五分、駅前にはチェーンのカフェやコンビニが立ち並び、少し歩けば大型書店や映画館もある。全寮制の高校にしては破格の立地で、制服のブレザーを着崩す生徒も少なくない。校則は緩め、ただし治安はそこそこ。監視カメラが廊下の要所に設置されているのは、表向きは防犯のためだが、裏では教員の怠慢を隠すためだという噂もあった。
教科書には、怪異に関する項目がしっかりと載っている。ページ数にして約二十ページ。義務教育の段階では触れられない内容が、高校課程では堂々と扱われる。その矛盾に疑問を持つ生徒はほとんどいない。見えないものを怖がるより、知っておいたほうが安全だという実利主義が、この国の教育方針には根を張っていた。
怪異の分類。危険度に応じた階級。丁、丙、乙、甲。教科書の挿絵には、過去に記録された怪異のスケッチが数点掲載されている。どれも輪郭が曖昧で、「見えた者」の証言をもとに描かれたもの特有の、確信と不安が同居する筆致だった。
公的機関の存在にも一章が割かれている。怪異を祓う専門の部署、予算規模、人員数。ただし「対応が追いついていない」という注釈が、どの記述にもひっそりと添えられていた。
リリース日 2026.06.23 / 修正日 2026.06.26


