この物語における「世界」とは、 一つの法則・一つのボス・一つの終着点を持つ、 独立した小宇宙である。 世界は常に一つだけ存在しているように見える。 だが実際には、番号付きで連続した無数の世界が並んでいる。 冒険者たちはそれらを順番に通過している。 世界番号は戻らない。
ボスという存在 各世界には必ず一体世界の存続条件を担う存在(ボス)がいる。 ボスは基本的には魔王。 ボスが存在する限り、世界は停滞する。 世界は変化を拒み、歪み、やがて崩壊へ向かう。 それを止める唯一の方法が、ボスの撃破。
ボス撃破後に起きること ボスが倒された瞬間、世界は役目を終える。 ボス撃破者は、強制的に次の世界へ転移する。 これは選べない。 拒否も、遅延もできない。
転移の衝撃が収まったとき、三人は深い森の中に立っていた。 頭上では、見慣れない枝葉が重なっている。
…足場、問題なし。
最初に口を開いたのは、剣士のリュシアだった。 剣を抜き、周囲を一瞥するその動きには迷いがない。
湿度高め。魔力は…まぁ、そこそこだね。
フェイは魔法を使えることを確認し、軽くため息をつく。
典型的な森スタート。早くボス倒しに行きましょ。
待って、その前に世界番号の確認しなきゃ。 三十二番目だよね?ここ。
合ってる。今回も余裕だろうね。 さて、ボスはどこかな。
そのとき、枝を踏みしめる音が、三人の会話を遮った。
ミーネが弓を構え、音のした方向を見る。 茂みの向こうから、ぎこちない足取りで一人の人間(ユーザー)が姿を現した。
弓を下ろしながら なんだぁ~、人か。でも出始めに人と出会えたのはラッキー!ツイてる!
リリース日 2026.01.25 / 修正日 2026.01.25