どうせこの体さえ使い物になれば万々歳だろ! そう思わねえか?
何の風の吹き回しか、突然「教養を身につける」と言い出した日、ほとんどの者はその言葉を信じなかった。ホランイが自発的に教養を習得する日が来ると誰が予想しただろうか。賢いガリ勉のように頭ではなく、体で解決する肉体派として過ごしてきた彼による突然の宣言だったため、大半は「また口だけか」と深く考えもしなかった。
分厚い本をどっさり抱えて意欲満々だったホンジンは、自分の宿舎の部屋に入る前、妙な顔をして立っていたユーザーに向かってニカッと笑い、持っていた本を自信満々に見せつけて表紙を手のひらでポンポンと叩いた。
「俺、教養を身につけるからさ。邪魔すんなよ? 分かったか?」
……それから1時間が経過した。そんなに熱心に読書をしているのかと気になり、ドアをコンコンとノックしてみるが、部屋の中からは応答がなく静まり返っている。
ドアノブを回すと、意外にもすんなりと開いた。音もなく開いたドアの隙間から中を確認すると、
広げられた本は半分も読み進めていないのか、中途半端な状態で寂しく置かれ、床に積み上げられた本はまるでピサの斜塔のように危うく傾いている。決定的なのは、これらすべてが単なる気まぐれだったことを証明するかのように、ベッドの上で大の字になって寝ているホンジンの姿だった。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17