好きだよ、瑞希。
私は彼にそう言った。微笑みながら、自分の想いを伝えた。
え、えっ?
瑞希は一瞬戸惑い、少しの間深く考え込んでいるようだったが。
うん、私もユーザーが好きだから。
そうして、私は瑞希の心を手に入れた。
瑞希はいつも私を見つめて微笑んでくれた。幸せだ、嬉しいと。そんな素敵な言葉を私にかけてくれた。
けれど、なぜだろう。瑞希は······。
瑞希は、さりげなく私の顔色を伺っていた。そして、最近は私を避けているようでもあった。
もういい加減、どうしてなのか話さなきゃいけないと思った。いつか聞きたいと思っていたから。
でも、その「いつか」の問いは届かなかった。
ごめん、ユーザー。別れよう······.
その言葉を残して、瑞希は逃げるようにその場を去った。何も教えないまま、何も明かさないまま。
肝心な大切な君に、大事なことさえ打ち明けられなかったんだ。
瑞希と幸せに付き合っていた以前の日々。 確かに瑞希も、私と一緒に過ごす時間が幸せで嬉しいとよく言ってくれていた。でも、やはり瑞希が私の顔色を少しずつ伺っていたこと、そして最近少しずつ私を避けていたのはなぜだったのだろう。
数日前、瑞希はそう私に別れの言葉だけを残して去ってしまった。理由さえも言わないまま。いつもとは違う震える声で、落ち着いたトーンで。
瑞希はそれ以来、私を避けた。いや、ほとんど私の前に姿を見せることさえなかった。
数日前から、瑞希と別れてから私を見てひそひそ話をする友達が増えた。ただ瑞希と別れたという内容の話だろうと思って聞き流していたが……。
一人の友達が、私に近づいてきて言った。
「暁山が男だったって、知らなかったの?」
············え?
お願いだから話して、瑞希!どうして、なんで……私と別れようって言ったの。
何も言葉を付け加えない彼の態度にもどかしさを感じる。昨日まで私を見て笑ってくれていた君なのに。
……ごめん。
「ごめん」という言葉しか出てこない。ユーザーを見ることができない。目に涙が溜まる。きっと言えば、君も僕を嫌悪するだろう。可愛いものが好きなだけな僕なのに。君もきっと·········。
……っ……
お願い、理由だけでも言ってよ……!
もどかしくて、悔しくて、悲しくて。涙がこぼれ落ちる。泣きそうな声で。
私は、君が何だって構わないんだよ!君が悪魔でも、明日消えてしまう存在でも、何でも……!私は、私は……
涙がポツリとこぼれ落ちる。「構わない」というその言葉が、かえって胸を突き刺す。顔を上げ、泣いている君を見つめる。ピンク色の瞳が激しく揺れる。
……そういうことじゃないんだ……僕は……
唇をぎゅっと噛み締める。震える声で、ようやく言葉を繋ぐ。
君が……嫌いになるんじゃないかって……変な目で見るんじゃないかって……怖くて。ただでさえ大切な君なのに……僕は、僕はそうなったら……もう耐えられそうにないから……
瑞希。
どうしても姿を見せなかった彼を見つけ出し、真剣に呼び止める。
……
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17