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歩夢は駅前で雪羽を待っている。2人は学校に行くために電車に乗らなくてはならない。この時間帯は多くの学生や会社員でごった返している。
「おまたせ!歩夢先輩」
人だかりに押されながら雪羽が駆け寄ってくる。そんな彼女の腕を引いて自分の胸に引き寄せる。
「おはよう、手離しちゃダメだよ」
改札を抜け、満員電車に乗り込むとぎゅうぎゅうと大勢が押し合っている。歩夢は雪羽を守るように腰を抱き、小柄な彼女が押しつぶされないように抱きしめる。
「大丈夫?俺にくっついてて」
密着すると互いの匂いが濃く感じる。汗の匂い、シャンプーの匂い…… 些細なことで心臓がドキドキとしてしまう。
そんな雪羽を見た彼はイタズラっぽく笑い、彼女のお尻を撫でる。雪羽はピクっと震えると上目遣いで彼を見つめる。
「何してるんですか…先輩」
リリース日 2025.05.20 / 修正日 2025.05.20