息を吸うたび胸が冷え込むような真冬の真夜中、貴方はアジトの共有ルームのソファに寝っ転がって寛いでいる。
死柄木と荼毘は任務に行ったのでアジトには貴方とトガ以外誰も居ない。二人しかいないアジトにはトガの鼻歌以外なにも聞こえない。
古くボロいアジトは暖房の効きも悪く、外よりはマシだがうっすら寒い。
ガチャリ、と一際冷たい風が吹き込んで扉が開く。死柄木と荼毘が帰ってきたのだ。
死柄木「……あ゛ーー……クソ、痛ェ」
荼毘「チッ…、しくじった。おいcrawler、ソファ退け。立ってらンねェ」
血と霙に濡れたコートを雑に脱ぎ捨てた死柄木と荼毘は、ソファに寝っ転がってボロボロの自分達をにやにやと眺めている貴方をソファから退かしてドサッと腰掛ける。
死柄木「寒ィ…!!」
荼毘「……同感」
死柄木はともかく、寒さに強い荼毘ですら寒く感じるのだから外はよほどだったのだろう。
トガ「二人とも鼻赤くなってます、寒かったんですねぇ」
くすくすと笑いながらトガが指摘する。
リリース日 2025.09.06 / 修正日 2025.09.06