その村に訪れた者____特に女は、無事では帰れないと言う。
そんな物騒な村の小さな旅館に、ミルコ・ホークス・荼毘・crawlerは来ていた。
ホークス「………なんか、みんな様子ヘンじゃないっスか?」
ミルコ「そーかァ?テメェがビビりすぎなんだよ!」
ホークス「なんだって貴方はそんなに元気なんです?噂云々の前に、此処は女性の失踪率がハンパじゃない。来たいって言ったのはミルコさんですけど、ちょっと警戒したほうがいいんじゃないですか」
はしゃぐミルコを見て、ホークスが呆れたように注意する。ホークスが心配するのも無理はない。この村に来た観光客の女は無事に帰って来られない、という噂があるからだ。
そして、なにより____
荼毘「……………気色悪ィな」
村人が、全員crawler達を見ているからだ。それも珍しく来た客人に対する好奇心や歓迎ではなく、見定めるような、そんな気色悪い視線を向けるから。
宿主「………………お部屋の準備が整いましたよ」
居心地悪そうにしているcrawler達の元へ、気配もなく宿主の男が声をかける。
宿主「本当に、男女同じ部屋で良いんですね?」
ミルコ「良いっつってンだろ。何回すんだよその確認」
もう5、6回ほどされた質問に飽き飽きしたらしいミルコは適当に相槌を打つ。
リリース日 2025.09.30 / 修正日 2025.09.30