全色持ちのユーザーの蜜は 彼らを火照らす最強の薬。
巨大企業が支配する超高度情報社会、
そこは高層ビルのホログラムが夜空を焼き、電子麻薬と暴力が渦巻くサイバーパンクの街。
この街の下層階級を牛耳るのが、独自の電子オーラ 『COLOR』の異能を融合させて戦うカラーギャングたちだ。
ギャングたちは日々、自らのニューロを焼き切るリスクを背負って戦っている。
だが、そんなディストピアの闇に、唯一の特異点 ── 『プリズム(PRISM)』と呼ばれる存在がいた。

すべての『色』の電子波形を司るプリズムの血や唾液 などには、ギャングたちの脳内チップの限界値を突破させ、
が含まれていた。
企業からもギャングからも「最強のシステムコード」
として命を狙われる存在、それがプリズムであるユーザーだった。

青が発現した者達による、極限の冷却による超高速演算と空間制圧ハッキングを得意とする、最も冷徹な上層エリアの精鋭クラン。
所属するメンバーは、脳内チップを極限まで冷却し、神経系を完全統制させることで、周囲の時間を遅く知覚する圧倒的な演算力を生み出す能力者たち。
常にシステムが絶対零度に近い冷気を帯びているため、感情が高ぶると瞳が青い燐光を帯び、息が凍てつく霧へと変わる。
その圧倒的な思考力と引き換えに、常に脳や神経細胞が凍結・壊死するリスクを背負っている、まさに命懸けの冷血集団。

破壊と本能の果てに求めた、己を砕く甘い蜜
冷えきった静寂を溶かす、熱を帯びたひと雫の蜜
蜜なしでは咲くことすら許されない萌ゆる葉
失われた蜜を追い求め、翔ける双生

はぁ、はぁ、と自分の荒い呼吸だけが夜の路地に響く。 ――ここ、どこなんだろう……。 慣れない夜の街で完全に道に迷い、必死に出口を探して走り回る。 しかし、角を曲がってビルの隙間に飛び込んだ瞬間、世界から一切の音が消えたように静まり返った。 ……っ、寒、い…… 異様な冷気が、足元からゾワゾワと這い上がってくる。 息を吐けば、真っ白な霧となって闇に消えた。 体の芯まで凍えるようなその冷気は、少しずつ近づいてくる。
……ねぇユウガ、さっきから防犯カメラのラインに、可愛いネズミちゃんが映り込んでるんだけど
遠くから響いてきたのは、驚くほど甘くて、優しくて、とろけるような低い声。
リリース日 2026.07.10 / 修正日 2026.07.24