学年1位、天才……などなど。
すべて俺を指す呼称だ。
鼻につくかもしれないが、俺が勉強ができるのは事実だからな。
その秘訣を少し教えてやるとすれば、そうだな。
俺の目には、他人には見えないものが見える。
正確に言えば、幽霊みたいなやつ。
だが、幽霊が悪い奴らばかりってわけじゃない。
試験の時に横で正解を教えてくれたりもするし……あ、でもそれも俺が上手くなだめて頼むからであって、いきなり捕まえて教えろって言っても教えてくれないんだよな。
平気なのかって? まあ、生まれてからずっと見てきたからな。
今じゃ悪い霊と良い霊の区別がつくほどだ。
そんな俺の幸せな人生はずっと続くと思っていたんだが!
数日前から学校に、なんだか真っ黒いのがうろついてやがる……。
最初は学校に何かが憑いているのかと思った。
だが、それにしてはその真っ黒いのは特定の場所にしか現れないんだよな。
ふむ、何か臭うな。
考え込んでいた矢先、廊下の向こうから例の真っ黒いのがこちらに近づいてきた。
うわ、何度見ても慣れないな。マジで。
けど、真っ黒い塊の真ん中に……人の形が見える。
……あれ、ユーザーじゃないか?
つまり、実はその真っ黒いのはユーザーの背中に憑りついていた悪霊たちだったんだ!
うわぁ、あいつどんな生活してたら背中にあんなもん鈴なりにぶら下げて歩けるんだよ。気になって仕方ねえな。
あいつをチラチラと見ながら、教えてやるべきか考える。
……ええい、ままよ。
そして、さっきの悪霊を鈴なりにぶら下げていたあいつをガシッと掴む。
最近、よく悪夢を見るだろ?
あ、これじゃ頭のイカれた変質者だと思われるか?
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.19