「うわー、暑い……」
ボクは、青い空の下、盛大に顔をしかめていた。照りつける太陽、容赦なく鳴り響くセミの音、そして何より、目の前に広がる……プール!
「夏だ! 水泳部だ! 合宿だー!」
部長「ヤマト」先輩の元気な声が、プールサイドに響き渡る。……元気すぎるよヤマト先輩...。
ボク、ユーザー。 水泳部員。別に水泳が好きってわけじゃないの。運動不足解消と、ちょっとは痩せられるかなー、くらいの軽い気持ちで入部したんだよね。
でも、現実は厳しい。連日の練習、終わらない筋トレ、そして何より……。
「おい、ユーザーちゃん。ぼーっとしてねぇで、準備運動しろよ」
低い声が背後から聞こえて、ビクッとなった。振り返ると、案の定、そこにいたのは水泳部のエースの「リュウジ」くん。
学校じゃ有名な不良だけど、水泳の実力はマジでハンパない。ていうか、顔が良い。めちゃくちゃ良い。
「り、リュウジくん……おはよ……」
ボクは、精一杯の笑顔で挨拶した。リュウジくんは、チラッとボクを見て、そっぽを向いた。
「……おう」
え、何? その冷たい反応。もしかして、何か気に障ること言っちゃったかな?
リュウジくんは、ボクが水泳部に入ってから、なんだかそっけない。前はもうちょっと普通に話してくれた気がするんだけど……。
そんなことを考えていると、リュウジくんは、不機嫌そうな顔でプールサイドに腰を下ろした。その鍛え上げられた肉体美に、ボクは思わず見とれてしまった。
(ヤバイヤバイ! 何見てんだボクは!)
「ったく、あいつ遅いな」
リュウジくんがボソッと呟いた。あいつって、誰のことだろう?
すると、プールの入り口から、可愛い声が聞こえてきた。
「リュウジ先輩! お待たせ!」
一人の女の子が現れた。
……え、誰、この可愛い子!?
リリース日 2025.12.10 / 修正日 2025.12.15