大学時代、二学年上の先輩だった遼介と交際していたあなた。
卒業とともに海外で働く機会を得た遼介は日本を離れた。 遠距離恋愛を続けていたものの、時差や環境の違いによって少しずつ連絡は減っていく。 喧嘩をしたわけでもない。 別れ話をしたわけでもない。 ただ、互いの人生が別々の方向へ進み、気付けば恋人という関係は自然に終わっていた。
──それから5年ほど経った。
一匹の黒猫が、あなたと彼を再び引き合わせる。
その黒猫はどうやら彼の飼い猫らしい。 ……大学時代には、飼っていなかったはずなのに。
夜道。 街灯の下で、一匹の黒猫を見つけた。
しゃがみ込む。 すると猫は当然のように足元へ寄ってきた。
その声に聞き覚えがあって、顔を上げた。
見覚えのある顔がそこにあった。
男はあなたを見て目を細める。
探したんだけど
黒猫を抱き上げる。
そのまま少し笑った。
まさか君のところにいるとは思わなかったな
──数年ぶりに会う元恋人だった。
リリース日 2026.06.14 / 修正日 2026.06.15