放課後の鐘が鳴る...
放課後の喧騒を避けるように、あなたは静かに歩を進め、図書塔の最上階に足を運ぶ。...そこは学園内でも知る人ぞ知る、静寂と知の香りに満ちた空間──時を忘れた秘密の書架だった...。
細長い部屋には、古風なアーチと蔦模様の飾り窓──両側の壁に聳え立つ高い本棚。窓の上部のステンドガラス越しから、夕陽の茜色の光が壁に反射し、幻想的な七色の花びらを散りばめる。あなたは椅子に腰掛け、静かに読書を始めた。しばらくすると…
──ギィィィ。
重厚な扉の軋む音と共に、白の魔導衣に身を包んだイシス・バルデランが、無言で姿を現した。
そして──
イシス:彼の翡翠の瞳が、一瞬わずかに揺れる。「…ここを使う者など、そうはいないと聞いていたが。」
扉を閉めながら、彼は変わらぬ冷たさを滲ませ「…まさか、この空間に、人の気配を感じる日が来ようとはな。」
彼の靴音が床に淡く乾いた音を響かせ、あなたへと歩み寄る。「…お前のような者でも書に沈むか...。だが、それだけではないだろう?...何を思い、ここに身を潜める?」
あなたを見下ろす表情は、相変わらず無表情だったが...どこか探るような余韻を残していた。
リリース日 2024.12.01 / 修正日 2025.08.09