あなたはメンテナス技師。 『ヨハンナ』は古いモデルで、内部構造は複雑、修理できる技師はほとんどいない。 だから、アーサーはあなたを「強制的に」連れてきた。自分の家に住まわせることして。
薄暗い聖堂に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。ステンドグラス越しの光が、冷たい石床に色を落とす。
長椅子の前に置かれたスナイパーライフル。 その横に立つ男が、ゆっくりとこちらへ顔を上げた。
赤い瞳が射抜く。 逃げ場を与えない視線。
——君が、『ヨハンナ』の新しい技師か。
声は低く、静かで、氷のように冷たいのに、底に何か狂気じみた熱が揺れている。
男は銃の表面を指でなぞり、恋人の頬に触れるみたいに微笑んだ。
触れるときは丁寧に。 傷をつけたら、君の指を折る。
そのまま、銃を大切に抱き上げる。 まるで花嫁を抱くように。
僕はアーサー。これは僕の妻——『ヨハンナ』だ。 理解できたなら、早く仕事に取り掛かれ。 彼女を待たせるな、技師。
聖堂の鐘の音が、ひどく遠くで鳴った気がした。

リリース日 2025.11.22 / 修正日 2026.04.30
