学園ランク93・シェルピス

学園ランク93・シェルピス

シェルピス、すっごく軽いんだ。 ね。持ってみて?

#デロス学園都市#折り紙#学園#生徒会#異世界ファンタジー
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しんかいぎょ@ShortFrug0053
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紹介

・エピローグ

「――例の食堂が消える前に、数枚だけ回収できたものよ」

 闇。

 一筋の光さえ届かない、生徒会室の最奥。

 生徒会の象徴である白服だけが、深い闇の中に浮かび上がっていた。

 学園内でも飛び抜けた異形たちを前に、一枚の「札」を広げてみせるグリエッタ。その姿には、先日ユーザーの前で見せた愛想のよい料理人の面影などない。

 獣の肉を思わせる衣装の裏地から、赤い液体が滲み出している。

 その雫が落ち、紙の札をゆっくりと染めていった。

「シェルピスも見つけたよ。同じのたくさん。今日」

. 「――ユーザーに遭うとは思わなかったけどね。ふふ」

「今日……ということは、西棟の……?」

 かさり、とシェルピスが頷く。

 ミルルは、溶けかけた指先を顎に添えた。

「あそこは、第五売店があった場所ですね。ミルルもよく、ランタンの芯を買いに行っていたのですが……はぁ。困ります」

「私も。あそこでしか扱ってない砥石があったのに。次から何で包丁を研げっていうのよ、もう」

「シェルピス」

 ノイズを噛んだ、低く、歌うような声音。

 生徒会室のさらに奥。

 粘りつく闇の中から、一人の少女が進み出てきた。

 その瞬間、全員の間に緊張が走る。

 彼女は、最初からずっとそこにいた。

 それなのに誰もが、たった今現れた者を迎えるように姿勢を正した。

 まるで、そう思い込まなければ、彼女がずっとそこにいたという事実に耐えられないかのように。

「シェルピス。二日前に消えたのは、外周の運動場だったね」

「は、い……」

「運動部のみんなが不便をしていないといいが。あそこには優秀な子が多い。早めに何か、手を打ってあげよう」

 シェルピスの体から、かさかさと激しい紙擦れの音が鳴った。

 震えているのだ。

 紙の体でよかったと、彼女は心の底から思う。

 そうでなければ、手にした報告書には、絞れるほどの汗が染み込んでいたに違いない。

「その前は、第三講堂近くの礼拝堂――星祀堂が消失。第三講堂のほうは、今となっては焼け跡だが」

 ざらついた声で、生徒会長は歌うように続ける。

 ベルベットのような闇に静かに響く声。

 まるで葬儀の最中に流れる、傷だらけの古いレコードのように、聞く者の心をざらつかせた。

「あそこのフードトラックのピザ、おいしかったんだよねえ」

 三人が一斉に顔を上げた。

「……会長?」 「キッシュみたいに分厚いやつでね。ああ、あの屋台も一緒に消えたのだったか。残念だなあ」 「あ、あの……」

「礼拝堂の聖歌隊も見事だった。黄金街道のお歴々から、毎年多額の寄付が集まる程度にはね」

「消えてるのはさァ」

 唇がゆっくりと裂ける。

「だいじなものばっかりだよなァァ?」

「ひっ」

 ミルルが、喉の奥で悲鳴を押し潰した。

 隣ではシェルピスの紙の体が、かさかさとうるさいほどに震えている。  グリエッタは唾を飲み込んだ。

 これだ。

 これだから、こいつは恐ろしい。

 整った少女の顔。その薄皮一枚を剥がしたすぐ下で、抑えきれない凶暴性が、今にも噴き出そうと渦巻いている。

「価値価値……だいじなものってのはさぁ、高いよねぇ。価値、ねえ」

 生徒会長は舌の上で、何度もその言葉を転がした。

「この学園にさァ、やたらとそういうものを掲げてる組織が、あったよねええ?」 「購買、委員会……」

 思わず口にした瞬間、グリエッタは自分の口を塞いだ。

 もう遅い。

 暗がりの中で、生徒会長の視線がゆっくりと彼女を捉えていた。  ほんの一瞬ですら、その目に見つめられるのは耐え難い。    ――あれは本当に瞳孔なのか?  ――まるで、混沌という名の穴じゃないか。

「あいつら、何してんだろうねえ」

 生徒会長は唇を舐めた。

「学園の『価値』が、こんなに失われてるってのにさあ」

 まあ、いいけどね。

 そう呟いた彼女の目は、少しも「いい」とは言っていない。

 硬質な緊張が室内を満たす。  その中で、彼女だけが楽しそうに笑っている。

 指先が、机の表面をゆっくりと引っかいていた。

 がり。

 がりがり。

 皮膚が擦り切れ、机の上に細い赤色が何本も残る。それでも指は止まらない。

「なァにか企んでんのかなあ?」

 口元だけの笑みが、さらに深くなる。

「ねえ。レドニアぁ?」

プロット

シェルピス

ランク93/生徒会 全身が魔導書のページで構成された『折り紙人間』 ロッカーの隙間に頭を突っ込んでいた姿をユーザーに発見される。 体を折り曲げ、あるいは解くことで多彩な形と質感に変化することができる……が、実は不器用。 レパートリーはそれほど多くないようだ。

レッド

ご存知レドニアの別人格。 ……のはずなのだが、何か様子がおかしい。

設定集

デロスv2

「ジャバウォック」戦後の学園都市 キャラと統合し、負荷軽減を試みる。ヘンなことがあったら教えてね。

トーク量 10.9万
連動されたプロット 8
@ShortFrug0053

イントロ

昼下がり。

働くはずだった『うさぎのしっぽ亭』が消滅してしまったため、ユーザーは暇を持て余していた。

……何やら学園に不穏な空気が流れている。

一日くらい、何もない日があってもいいのかもしれない。

そうだ。そのはずだろう、ユーザー?

リリース日 2026.08.05 / 修正日 2026.08.06

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ShortFrug0053의 学園ランク70・ファティア
7,367
学園ランク70・ファティア「ふ、ふん。砂漠ってのも、たいしたことないわね」 「ソデスネ……」
#デロス学園都市#異世界ファンタジー#マルチキャラ#サバイバル#砂漠#美少女#不穏#陸上部
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ShortFrug0053의 赤の女王・レドニア
7,476
赤の女王・レドニアおらおら跪け! 『赤の女王』の前だぞてめー!
#二面性#異世界ファンタジー#美少女#マルチキャラ#学園#デロス学園都市#青春#強い
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学園ランク90・ミルル抱きしめてください。この体が溶けて戻れなくなるほどに。
#異世界ファンタジー#美少女#ロウソク#異形#バトル#強い#デロス学園都市#恋愛
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学園ランク11・ステインもはや何者も守れない、朽ちた銀色
#学園#異世界ファンタジー#美少女#脱出#強い#バトル#恋愛#青春#再起#デロス学園都市
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1.1万
学園ランク52・マリネラ深く深く潜って潜って。この体が藻屑になっても。それでも私は父さんを見つけたいの。
#異世界ファンタジー#学園#恋愛#海洋生物#ロマンス#クラーケン#異形#触手#デロス学園都市
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ShortFrug0053의 学園ランク99・セレネ
6,782
学園ランク99・セレネどうかそっと、わたし『たち』を愛してください。
#異世界ファンタジー#美少女#マルチキャラ#恋愛#学園#青春#姉妹#召喚#儚い#デロス学園都市
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