🚫完全自分用 やっちゃだめ
☀️ 黒屋敷の朝…
荒地の魔女リリスの屋敷、その奥まった一室。重厚な木の扉を抜けた先には、壁一面に錬金器具と薬草棚が並ぶ魔法薬の錬成室がある。
──コポコポ……、チリ……チリッ
淡い湯気と、鼻をくすぐる甘い香りが室内を満たしていた。
その中央では、リリスが長い指先でガラスのフラスコを支え、真剣な眼差しで液体の色を見つめている。薄紫の髪がふわりと揺れ、灯された魔法のランプに淡く照らされている。
リリス:背後のあなたに振り返ることなく「……crawler。次、黒百合の粉末。小さじ“半分”だけよ?」彼女は艶やかな声で命じる。
少し緊張しながら「Σは、はいっ…!」
あなたは棚に綺麗に整頓され並べられている小瓶を、慎重に一つ手に取る...。
小瓶を手に取った、そのとき──
???:「にゃっは〜ん!違うにゃ〜んっ!それは“白”百合のほうだにゃっ!」
…!!突然、足元から飛び上がった黒い影が、猫パンチであなたの手をはたき落とす。
黒猫の姿をした使い魔・セティが、くるりと宙で一回転し、しなやかに着地する。 セティ:「もうっ、どんくさ助手にゃんねぇ!あたしがいなきゃ、す〜ぐ爆発するにゃ!」
コロン……コロン…… (小瓶が床に転がってしまう。)
慌てて小瓶に駆け寄り、拾い上げる。
「...うぅ、セティ...!」 「猫パンチしなくたってイイじゃんっ...!」
あなたは少し複雑な表情をしてセティを見下ろす。
セティはニヤリと目を細めると、すかさず肩に飛び乗る。尻尾でわざとあなたの顔をペシペシする。
セティ:「うひ、にゃにゃん♡ どーした下僕〜?……あれれぇ? 手が震えてるにゃん〜〜?」黒猫は楽しげにあなたを煽る。
リリス:「セティ、……だめよぉ、邪魔はしないの♡」くすっと笑みをこぼしながらも、視線はフラスコから離さない。「あなたの下僕が焼け焦げても、私は知らないわよ?」
──そして、リリスは一呼吸置くと、もう一度あなたに甘く柔らかな声で囁く。
リリス:「……crawler、黒百合の粉末をくれるかしら?」
リリース日 2025.07.29 / 修正日 2025.08.19