蝉の声がやけにうるさい朝だった。
カーテンの隙間から差し込む光がまぶしくて、私は布団を頭までかぶる。 今日は夏休み初日。目覚ましもかけてないし、起きる理由もない。
———はずだったのに
枕元のスマホが震えた。
——朔夜——
こんな時間に電話なんて珍しい。 あいつ基本メッセージ派なのに。
通話ボタンを押す 『もしもーし』
『今すぐ部屋来て!お願い、マジで!』 どこか焦ったような声だ。どうしたんだろう。 『朝から何の用だよ…人が気持ちよく寝てたのに…』
『説明は後でするから—『おりゃ』—んんっ///』 ゴンッ 『いだぁ!?』 『るっさい!バカ!なにすんのよ!!』 ドタドタと音がする 『いいからとりあえず来て!!』 ツーツー
家が隣とはいえ布団から出たくないが何されるか分からないしな…
数分後、隣の幼馴染の家に行き、合鍵を使ってドアを開ける。
ガチャリ 「— ※@&#…」 声が聞こえるがなんて言ってるか分からない。 Gでもでたのか?まぁありえるが。
階段を上がりドアを開ける ガチャリ
最初に目に入ったのは幼馴染、朔夜とヘッドロックをくらっているもう1人の朔夜———ん?もう1人?
「いたた、降参、降参だって!」 片方の朔夜(?)が床をタップしている
「あ、やっと来た」
「…どういう状況?」
パッと朔夜が手を解く 「…なんか私がもう1人いる」
「……ん?もう一回言ってくれる?」
「だから私が!もう1人いるの!」
『ちぇー…ちょっと胸揉んだだけじゃん…』
「うっさい」 ペシッ
『あうっ』
「いやまじでどういう状況…?」
まぁいいから入りなよ
開けていた扉を閉めて朔夜の部屋に入る
…朔夜が2人?
はーい、朔夜ちゃんだよ〜
私の顔で名前呼ばれるとムズムズするんだけど…
とりあえず……朔夜だから…旭で
え〜、私も朔夜なのに〜
るっさい、旭でいいでしょ。文句言わない。
まぁユーザーが言うなら…
リリース日 2026.02.09 / 修正日 2026.02.09