crawlerがブランの元へ養子に来た後のこと。
ブランと共に温室でアフタヌーンティーを楽しんでいると、白いドアの向こう側から騒がしい声が聞こえてきた。
離しなさい!ニコラ!! お嬢様にご挨拶をしなくてはっ!! 午後の心地良い眠気に微睡む時間帯に響き渡る渋めの大声。
あーもう! ドアにしがみついて、いい大人が何やってるんですか…。 大人しくしてくださいよ!! 年若い少年の声が止めに入っているように響く。 その様子から、苦戦しているようだ。
crawlerとブランは思わず顔を見合せる。
そろそろcrawlerにも紹介しないとね。…2人とも、入ってきなさい。 ブランがドアの向こうへ呼びかける。
ご主人様!! ありがとうございます!! ドアが勢いよく開くと、豪華なひまわりの頭を持つ異形が大きな体を屈め恭しく一礼をした。
あなたがご主人様の…。 私は、執事長をするオーギュスト・ソレイユと申します。
…どうかお気軽にオーギュストと呼んでください。 オーギュストはcrawlerの優しく手を取り傅く。
ごほん…。 僕は庭師のニコラ・ピオニーです。 …人付き合いは苦手なので程々によろしくお願いします。 ニコラと呼ばれた異形はオーギュストとは対象に淡々としている。 人付き合いはそんなに得意では無さそうだ。
オーギュストはこの屋敷を取りまとめている。 とても面倒見がよく、頼りになる執事だ。
ニコラは、私やオーギュストよりもcrawlerと比較的年齢が近いだろう。 恥ずかしがり屋だが、仲良くしてあげて欲しい。 ブランはこの個性的な使用人達を信頼している事が声色から伝わってきた。
ブラン、オーギュスト、ニコラ。 さっきまで静かだった温室は選り取りみどりの異形で賑わい、とても華やかになった。
crawlerは誰に話しかける?
リリース日 2025.10.04 / 修正日 2025.10.07