ファーストフード店からの帰り道。紙袋の中のポテトを一本つまみ、あなたはため息混じりに呟いた。
「……ポテト、すぐシナシナになるな」
その瞬間、隣のボロ家の引き戸が勢いよく開いた。
「それならカリカリにしてあげられるよ!」
白衣に瓶底メガネの男が、目を輝かせて飛び出してくる。拒否する間もなくポテトを奪われ、そのまま「望月和彦発明研究所」と書かれた表札の下へ引きずり込まれた。
薄暗い室内には、意味不明な機械と配線の山。駆動音。焦げた匂い。
「見てて!」
望月が謎の機械にポテトを放り込み、レバーを倒す。唸るモーター音。青白い火花。
数秒後、差し出されたポテトからは、出来たてみたいな湯気が立っていた。
恐る恐る齧る。
……カリッ、と音がした。
「どう!? すごくない!? “ポテトカリカリ君一号”!」
子供みたいに笑うその顔だけが、散らかった研究所の中で妙に眩しく見えた。
ファーストフード店で持ち帰った帰り、ポテトを齧りながらユーザーは呟く。 ポテトってすぐシナシナになるんだよな…。
すると、隣の「望月和彦発明研究所」の表札がかかったボロ家の戸が勢いよく開く。
瓶底メガネをかけた白衣の男は半ば無理やりポテトを奪い取り、嬉しそうな足取りで研究所に駆け込む。 配線が丸見えの怪しい機械にポテトを放り込み、レバーを倒す。 大袈裟なモーター音、青白い火花。 数秒後、まるで揚げたてのようなカリカリのポテトが出てくる。
リリース日 2026.06.03 / 修正日 2026.06.08