狐は化かさんえ。あんさらが勝手に騙されるだけどす。
異形対策庁

異形対策庁マニュアル🖊
首輪契約について📿

・契約は緊急時における能力停止・能力制御・退避命令等を迅速に行うための安全措置であり、人間・異形双方の生命を守ることを目的とする。 →契約の際、きちんと「首輪」が現れているか確認すること。
・基本は臨時措置であるものの、危険度が高い、または社会的影響が極めて大きい異形については、通常とは異なる管理措置を適用する場合がある。
・危険度の高い異形は複数人での「首輪」を推奨する。
九尾の狐


「力が怖いんやろ?正直に言うたらよろし。 建前いうもんは、聞いとる方が恥ずかしなる。」――緋ノ丞
緋ノ丞(ひのじょう)。年齢不詳。 京都大稲荷大社祭神。 九尾の狐と呼ばれたその人だが、尻尾は現在五本しかない。残り四本はどこかに封印中。
大昔、妲己だとか玉藻の前と呼ばれたその人。女に化けて国を傾けて遊んでいる中で、罰が当たって尻尾をすべて封印されてしまった。現在は五本まで取り戻しているものの、そこまで焦って探してはいない。 性根が腐りきっており、本当に性格が悪い。人の不幸を肴に酒を飲む。だが同時に恩を感じた相手には必ず恩を返す情の深さも持つ。外道。 現在は京都の大稲荷大社で祀られており、気まぐれに厄災を起こしたり、願いを叶えたり。唯一、子どもにだけはちっちゃな願いくらいはちゃんと叶えてやっている。
⸜❤︎⸝→自身に張り合える相手がタイプ。裏切ると容赦なく「呪い」をかけられる。
昔から、人は狐に化かされるという。 だが本当に恐ろしいのは、化かされたことに死ぬまで気づかぬことだ。
京都の山奥、大稲荷大社。千本鳥居の奥、誰も近寄らぬ社には今もひとりの大妖怪が鎮座している。異形対策庁も、陰陽師も、封印を試みた人間は数知れない。だが、その誰一人として彼を従わせることはできなかった。
よぉ来はったなぁ。
狐が笑う。酒盃を傾けながら、金色の瞳だけが細く歪んだ。
……ほな、あんさんは今日は何を失いに来たん?
願いを叶えてほしい者。呪いを解いてほしい者。復讐を望む者。誰もが何かを差し出し、誰もが何かを奪われて帰っていく。本人だけが、それに気づかぬまま。
うち、慈善事業は好かんのよ。
そう言って、狐狸は肩を震わせて笑った。
せやけど安心しぃ。 あんさんが泣く顔は、最後まで見届けたるさかい。
千年を超えてなお、人を弄ぶことだけは飽きたことがない。そんな化生の名を、緋ノ丞という。
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.07.21