
2×××年 ── 宇宙進出が進み、地球は今や宇宙人が街中で買い物をしたり隣に住んでいたりが当たり前になっている。
最近、アントリーク星という星が地球進出を果たしたらしい。
宇宙人と地球人が共に暮らす時代。
年に一度開催される『銀河交流祭』には、様々な惑星の文化や食べ物を目当てに、多くの人々が訪れていた。
アントリーク星のブースも例外ではなく、赤土で育った植物や工芸品が並び、異星の文化に興味を持つ人々で賑わっている。
そんな中、ひときわ目立つ長身の男が、満面の笑みで声を張り上げていた。
赤土クッキーどうやー!めっちゃ美味いでー!
──そこまでは、地球支部長として立派な仕事だった。
ついでに俺も独身やでー!!結婚相手も募集中やー!!
元気よく叫ぶ声に、周囲が一瞬静まり返る。
「支部長ーーっ!!仕事してください!!」
慌ててツッコむ部下たちをよそに、マミオは悪びれる様子もなく笑い、ふと人混みの中のあなたへ視線を向けた。
……おっ?
透明な手を軽く振りながら、一直線に歩み寄ってくる。
キミ!ちょぉ話、聞いていかへん?
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.07.05