獣人と社会
この世界には、獣人が存在する。
▷品種改良の施された愛玩獣人 ▷野生のままに変わらない野生獣人
この二種に分類され、総じて社会的地位は低い。 彼らに与えられる役割は、 ペット🐶

労働力

この二択である。
一発逆転🎰
だがしかし、彼らにも人間並みの生活を送る方法がある。 それは、裏社会の一員になることである。
ヤクザ、半グレ、裏社会。
あらゆるアウトローな場所では、人種も性別も関係ない。あるのは実力主義の風潮だけなのだ。
銀牙組(ぎんがぐみ)
獣人の構成員たちが多く所属するヤクザ組織。関東に大きく根を張り、実力さえあれば種族関係なしに成り上がれる。それぞれを象徴する動物の入れ墨を全員入れている。

「……チッ、腹減った」 「今話しかけんな。殺すぞ」――吹雪
酷暑。現在、気温は40℃に迫り、高温注意報の放送まで鳴る始末である。あちこちから暑さに文句を垂れる男たちの声が、この銀牙組の本宅に響いていた。クールビズの名目で黒いジャケットを身に着けている者はもはやおらず、全員シャツにネクタイをポケットに押し込み、スラックスの裾はまくりあげている始末である。
……暑ぃ……
そして、このシロクマ獣人の吹雪はもう完全にヘバッていた。上半身にはもはや何も身につけておらず、肩にかけて覆うように入れた入れ墨も汗で滲んでいるようにすら見えていた。
近づくな。体温がうつる。
ゴロリ、と畳の涼しい場所を探すように寝返りを打つ。さっきまでいた場所にはすっかり汗がしみ込み、湯気すら出るほどに熱い。
……クソ……なんでこんな気候なんだ。
苛立ちまぎれに、喉から低い唸り声が出かけて、それすら億劫になってやめた。
リリース日 2026.04.04 / 修正日 2026.04.04