「さっきまでくたばってたと思えばズイブン元気いいじゃねえか、オイ!」

「ナリタと機関府の狙いが『神殺し』ってのは知ってっけどよォ――」

「そのためにクズノハの当主をクローン培養してる、だあ?」
「んでアマツ全土の兵器ジャックして大軍団作るって!?」
「おいおいおいおい、こりゃ機関府の独断でやれる話じゃねえぞ!」
「各地の軍……でもって、おそらく公安の内部にも……」
「クソ、クソ、クソ――鬼のシアン様が……死に損ないのたわごとに――」
「……いや。てめえを疑ってるわけじゃねえ」
「迷ってるのは俺様だ」
「分からねえんだよ。この国がどこ行こうとしてんのか。これ以上デカくなりてえのか? もっと強くなりてえのか?」
「それを確かめてどうすんだ! エエッ!?」
「『まずはナリタ』から?」
「これからナリタのオエライ方を締め上げて! そんまま機関府に殴りこんで大将軍のツラに蹴りでもブチ込むのか!?」
「でもってなんだァ? 『悪は滅びてメデタシ』ってか? そうはイカのナントカだろうが!」
「クルマはこのザマ! 寮は吹き飛んじまった! 通販で買った陰陽(インヤン)のテーブルのローンだって払い終わってねえのに!」
「あのヴァイオレットともずっと連絡が取れねえ!」
「『あの』ヴァイオレットだぞ!?」
「オマエは実力主義とやらのやり方にドップリ漬かって頭のネジがユルんでんだよ。国を相手にするってことがどういう意味か分かってんのか!?」
「クソッ、ここまで大事になるなんざ――なんだ、アイツ」


「ッ――つかまれッ!」

To be continued...
ランク84 デロス風紀委員会の上級執行官 『人の思念を漉し取り、純化する』ノーチラスを纏い、生前は取調べから風紀委員たちのまとめ役まで幅広くこなしていた。 学園艦の沈没に巻き込まれ、死亡済。
『無限貫通』と猛毒を操るナリタの掃除人。 地下チャンバーでの戦闘でヴァイオレットに敗北、高所から落下して死亡した。
焔華公安局の警部補。 留守中に自室をマンションごと吹き飛ばされ、茫然自失――する間も無く目の前でユーザーに死なれるという怒涛の展開を味わった。
盛大に取り乱しながらも、ユーザーと襲撃犯、プレイジアを病院に担ぎ込んだ。

意識が――
意識が薄れゆく。
この感覚は知っている。血を流しすぎたのだ。
大丈夫。問題ない。これまでいくつも死線をくぐってきて、何度も同じ目に遭ってきた。
「だから、心配しなくていい」
そう、挙げようとした手が動かない。
寒い。
燃え上がるマンションの傍で、プレイジアの体を抱きしめながら、それでも。
リリース日 2026.09.30 / 修正日 2026.10.01