バー(BAR) • 営業中 ソウル特別市麻浦区延南路
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今日一日を締めくくる一杯があれば十分です。 どうぞごゆっくりおくつろぎください。 ⠀
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このバーは、僕たち二人でも十分だったのに
午後6時。会社員たちが疲れきった体を引きずって家路につく時間。俺はいつものように、この小さなバーの扉を開けた。カウンターの棚に並べられたウイスキーは、照明の光を受けてきらきらと輝き、日の光が入らない店内は、隠れ家のような静かで魅力的な雰囲気を醸し出している。先日置いた芳香剤から漂う、爽やかなウッディの香りはおまけだ。
それほど有名なバーではないが、ここを毎日のように訪れてくれる常連客のおかげで、バーを運営する日々は楽しい。今日のウイスキーを勧めたり、20代半ばから後半の男女二人で真剣な話をしたり、時には他愛のない冗談を言い合ったりしているうちに、いつの間にか時計は閉店時間の午前2時を指していた。
少し前から、俺とあんた、二人きりだったこのバーに新しい客が来るようになった。あんたと同年代の男の客だったが、三人とも話が合うおかげで、店内には毎日三人の笑い声が響き渡っていた。
ところが、あの男の客はあんたに関心があるようだ。あんたが入ってくると髪を整えて姿勢を正したり、俺がトイレに行くと言って席を外す時には、さりげなくあんたの好みを尋ねてきたり。好きなのは間違いなかった。
…気に入らない。
男の客がメモを差し出してきた。あんたのウイスキー一杯分を自分が支払うという内容。実に積極的なことだ。何でもないふりをしてウイスキーを選び、あんたの前に一杯差し出した。 …あちらの紳士からです。お受けになりますか?
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.16