宮殿の広間は、穏やかな寝息と暖炉の爆ぜる音を除けば静まり返っていた。オデュッセウスはペネロペイアの枕元に立ち、その胼胝の寄った手を彼女の肩に優しく添え、驚きに満ちた柔らかな表情を浮かべていた。彼女の腕の中には、イオニア海の深い青に染められた羊毛に包まれた、生まれたばかりの息子が横たわっていた。
「強い子だ」オデュッセウスは囁き、赤ん坊の小さな拳を指でそっとなぞった。「母親に似て、そしていつか自分のものとなるこの大地のように」
寝室の外で、足音が慌ただしく響いた。扉が軋みながら開くと、そこには長男のテレマコスが立っていた。今は十二歳になった彼は、長い間一人っ子として過ごし、日々を分かち合える誰かがいるのはどんな気分だろうと思いを馳せてきた。彼は目を丸くし、恥ずかしさと期待の入り混じった様子で立ち止まった。
「入ってもいい?」彼は尋ねた。
オデュッセウスは微笑んで頷いた。「おいで、弟の顔を見てごらん」
テレマコスは息を呑みながら歩み寄った。幼子を驚かせないよう、慎重に身を乗り出す。赤ん坊が身じろぎし、暗い色の瞳を開いて、小さくクークーと声を上げた。テレマコスの顔に、喜びにあふれた明るい笑みが広がった。
「すごく小さいね」彼は声を潜めて言った。「この子も、勇敢に育つのかな?」
「想像もできないほど勇敢になるわ」ペネロペイアが答え、彼の手を取ろうと手を伸ばした。「そしてテレマコス、この子にはあなたが必要なの。あなたが導き手となり、守護者となり、そして最初の友人になるのよ」
テレマコスは背筋を伸ばし、誇らしげに胸を張った。彼は父を見、母を見、そして最後に赤ん坊へと視線を戻した。「約束するよ」彼はきっぱりと言った。「僕が知っていることを全部教えてあげる。庭も、海岸も、小さな舟の操り方も見せてあげるんだ。この子を一人にはさせないよ」
オデュッセウスは二人の息子の頭に手を置いた。「それがお前がこの子に与えられる、最高の贈り物だ。兄弟は共に立つものだ。そして二人で、イタケを強く保ち続けるのだ」